手摺り研磨とは
甲府の伝統的な宝石研磨技法

日本の宝飾史に息づく伝統技法「手摺り研磨(てすりけんま)」。 山梨県甲府の限られた職人だけが受け継ぐこの技法は、機械では表現できない柔らかな輝きを宝石に宿します。 NEU & TIM の Float コレクションで採用されている、希少な「連摺り(れんすり)」の世界をご紹介します。

目次

  1. 手摺り研磨とは
  2. 江戸時代から受け継がれる技術
  3. 希少な技法「連摺り」
  4. 機械研磨との違い
  5. Float コレクションへの想い

手摺り研磨とは

手摺り研磨とは、機械を使わず職人が手作業で宝石を研磨する伝統技法です。 石を手に持ち、手先の感覚によってカットしていくことで、機械研磨では決して出せない柔らかな佇まいと温もりが生まれます。

日本国内では、山梨県甲府市が国内最大の宝飾産地として知られ、手摺り研磨の技術は世界的に見ても甲府の職人だけが持つ高度な技能です。 市場に流通する量は限られており、一般的には機械研磨より上のクラスと評価されています。

手摺り研磨で仕上げたカラーストーンのルース|山梨県甲府の伝統技法|NEU & TIM Float

江戸時代から受け継がれる技術

手摺り研磨の起源は江戸時代まで遡ります。当初は水晶の研磨から始まり、世代を超えて受け継がれてきた技術です。 甲府の工房では、熟練の職人と若手の職人が共に制作に取り組み、技術の継承が今も続いています。

「10年かかって手摺りで切れるようになるカット、20年かかって到達するカットがあります」
― 現代の名工

一人前の職人になるまでには長い年月がかかります。長年の経験を要するクラフツマンシップは、一朝一夕には身につきません。 だからこそ、手摺り研磨のルースには職人の人生そのものが宿ると言われています。

希少な技法「連摺り(れんすり)」

手摺り研磨の中でも特に希少な技法が「連摺り」です。 連摺りとは、複数の石を一度に並べて一気に研磨する技法で、限られた職人だけができる高度な技術です。

並べた石一つひとつの角度を揃えながら研磨していくため、一粒ごとに個別に研磨するよりも遥かに繊細な手先の感覚が求められます。 連摺りで仕上げられた宝石は、整然とした美しさと柔らかな輝きを兼ね備えます。

機械研磨との違い

1. 柔らかな輝き

機械研磨は均一で鋭角的な輝きを生み出しますが、手摺り研磨は手先の繊細な調整により、柔らかく奥行きのある輝きになります。 肌の温度でほのかに馴染むような、有機的な表情が特徴です。

2. 一つひとつが異なる表情

機械研磨は同じカットであれば同じ仕上がりになりますが、手摺り研磨は一石ごとに微妙に表情が異なります。 同じデザインでも、あなたのジュエリーだけの表情を持つ唯一無二のピースになります。

3. 市場流通の希少性

甲府の職人だけが持つ高度な技術のため、手摺り研磨のルースは市場にほとんど出回りません。 一般的なジュエリーショップでは手に入らない、本物のクラフツマンシップを体感できます。

Float コレクションへの想い

NEU & TIM の Float コレクションは、この手摺り研磨のカラーストーンを主役にしたジュエリーです。 自然の景色をドラマチックに纏うことをコンセプトに、ガーネット《ゆらめく炎》、アクアマリン《水の都 水面のリズム》、アメシスト《グリチネの花》それぞれに自然へのオマージュを込めています。

私たちは実際に山梨県甲府の工房を訪れ、手摺り研磨の現場で職人技を学びました。 シミズ貴石さんの繊細な美意識と卓越した技術で、Float コレクションのルースは仕立てられています。

一生ものとして愛していただけるジュエリーには、本物の価値を宿したい。 そんな想いから、私たちは手間を惜しまず、伝統技法を選びました。

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手摺り研磨のカラーストーンを纏う、自然の景色を映したジュエリーコレクション。

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